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「INMU KING」がYouTubeで1000万回再生を突破 公開から約1カ月半、ネット発ミーム楽曲が異例の拡散

最終更新日:2026年9月28日 4:55 PM

ネット上で話題となっていた楽曲「INMU KING / YAJU-MC」が、YouTubeで1000万回再生を突破した。

作者の「やじゅまん」氏は9月28日、「INMU KINGがYouTubeで1000万再生を達成しました」と自身のSNSで報告。動画統計サイト「ユーチュラ」でも、9月27日時点で再生回数が1087万6941回に達していることが確認できる。

2026年8月に公開された作品が、約1カ月半という短期間で1000万回を超えた形だ。

「野獣の日」に公開されたMV

「INMU KING / YAJU-MC」は、2026年8月10日に公開されたミュージックビデオ。

作者は「やじゅまん」氏で、YAJU-MC名義で制作されている。

公開日は8月10日。インターネット上で「野獣の日」と呼ばれている日に合わせた投稿で、ニコニコ動画版の説明には「野獣の日なのでヤンキー特有の低解像度淫夢を投稿です」と記載されている。

作品は、2000年代以降ネット上で広まった「真夏の夜の淫夢」関連のミームを題材とし、楽曲とAIを活用した映像表現を組み合わせたものだ。

なお、元ネタには成人向けコンテンツに由来する表現が含まれている。

YouTubeで1000万再生、現在は1080万回超

「INMU KING」のYouTube版は、公開後急速に再生数を伸ばした。

動画統計サイト「ユーチュラ」の9月27日時点のデータでは、再生回数は1087万6941回。コメント数も17万3616件に達している。

また、作者自身も9月28日にYouTubeでの1000万再生達成を報告している。

単なる一時的な急上昇ではなく、公開から約1カ月半が経過した後も再生数が伸び続けていることが今回の特徴だ。

ニコニコ動画でも大きな反響

「INMU KING」はYouTubeだけで注目を集めたわけではない。

ニコニコ動画にも同じ作品が投稿されており、こちらでも大きな反響を呼んでいる。

ニコニコチャートの記録によると、ニコニコ版は2026年8月10日に投稿され、9月26日時点で再生数は約333万回。コメント数は17万件を超えている。

ニコニコ動画版には「AI淫夢」「INMU_KING」などの関連タグも付けられており、動画を素材にした派生作品も投稿されている。

つまり現在の「INMU KING」は、YouTubeでの1000万再生とニコニコ動画での数百万再生が並行して進む形で拡散している。

なぜここまで広がったのか

「INMU KING」の特徴の一つが、過去のネットミームを大量に取り込んだ構成だ。

「真夏の夜の淫夢」を知らないユーザーには、一見するとAIを利用して制作された奇妙なミュージックビデオに見える一方、元ネタを知るユーザーにとっては、映像や歌詞の中に多数の関連ミームを発見できる仕組みになっている。

また、楽曲そのものを利用したアレンジやマッシュアップなどの派生作品も生まれている。

このように、一つの完成した動画を見るだけで終わるのではなく、視聴者側が元ネタを探したり、楽曲を再編集したりできる点が、ネット上での拡散につながったと考えられる。

「AI×ネットミーム」という2026年型のネット文化

今回の現象で注目されるのは、長年ネット上に存在してきたミームと生成AIを利用した映像・音楽制作が組み合わされていることだ。

従来のネットミームでは、既存映像の切り抜きやMAD、音MADなどが主要な表現方法だった。

一方、「INMU KING」ではAIを利用した映像表現を取り入れることで、過去のネット文化を新しいビジュアル表現へと再構成している。

さらに、その作品自体が新たな二次創作の素材となり、別の動画やアレンジへと派生している。

過去のミームをAIで再構成し、それが再び新しいミームとして拡散される――。

「INMU KING」の1000万再生は、こうした2020年代後半のネット文化を象徴する一例ともいえる。

一方で、元ネタの性質には注意も

「INMU KING」が大きな再生数を記録した一方、作品の題材には成人向け作品に由来するネットミームが含まれている。

そのため、1000万再生という数字だけを見て一般的な音楽作品と同じ文脈で捉えるのではなく、作品がどのようなネット文化を背景としているのかを理解することも重要だ。

また、生成AIを利用した作品では、既存の人物・映像・音声などをどのように扱うのかという著作権や肖像、二次利用をめぐる問題も引き続き議論されている。

「INMU KING」の流行は、単なる一つのネットミームのヒットにとどまらず、既存のネット文化と生成AIによる創作がどのように結び付くのかを考える材料にもなっている。

まとめ

2026年8月10日に公開された「INMU KING / YAJU-MC」は、約1カ月半でYouTubeの再生回数1000万回を突破した。

9月27日時点では約1087万回まで再生数を伸ばしており、ニコニコ動画版も約333万再生を記録している。

長年ネット上で共有されてきたミーム、AIによる映像・音楽制作、そして視聴者による二次創作。

これらが組み合わさったことで、「INMU KING」は2026年夏を代表するネット発の話題作の一つとなった。

編集部コメント

ネットミームの世界では、昨日まで一部のユーザーしか知らなかった作品が、SNSや動画サイトをきっかけに突然大きな注目を集めることがあります。

「INMU KING」の特徴は、過去から存在するネットミームをそのまま再利用するのではなく、AIを取り入れたMVという新しい形に再構成した点にあります。

YouTubeで1000万回を超える再生数を記録したことで、ネットミームが動画サイトを通じてどこまで拡散し得るのか、その規模を改めて示す事例となりました。

一方で、元ネタには成人向けコンテンツに由来する要素もあります。数字の大きさだけでなく、その背景にあるネット文化や二次創作の文脈まで含めて見ていくことが、この現象を理解するうえで重要でしょう。

今後、生成AIによって過去のネット文化がどのように再編集され、新たな流行を生み出していくのか。その動きを考えるうえでも、今回の1000万再生は興味深い事例です。

調査元・参考リンク

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